須坂高校と岡谷工業高校定時制の募集停止決定に対する
緊急抗議声明
2003年11月11日
長野県教職員組合執行委員会
本日開催された定例の教育委員会において、来年度須坂高校と岡谷工業高校定時制の生徒募集について、停止することが再度決定されました。私たちは、9月8日の定例教育委員会の後にも同様の緊急声明を発表しました。その後の事態の推移に鑑みても、今回両校の募集停止をする正当な理由を見出すことができず、重ねてここに再検討を求める緊急の抗議声明を発表します。
先の県議会では、両校の存続を求める請願書が全会一致で採択されました。その決定を尊重し、両校の関係者や地域の声、「須坂高校定時制の存続を願う会」「岡谷工業定時制を守る会」などの声を丁寧に聞くことを県教委はしませんでした。
今回ようやく教育委員会に先立ち、「須坂高校定時制の存続を願う会」に意見を表明する機会を与えましたが、それがたった10分間というのは、県民を愚弄していると言わざるをえません。両校の存続を願う関係者の間には、県教委は意見や要望・指摘を充分聞く姿勢を持たない、素朴な疑問に答えてくれないという失望や不信が満ちています。
また、県教委は定時制の募集停止に伴う充実案を発表しました。定時制募集停止の背景に費用の効率化がありましたが、そのことにはまったくふれられず、数々の充実案をあげています。それらには人的配置や予算の配当が必要になりますが、その裏付けはありません。もし、その措置をせずに実施するとなれば定時制で働く教職員に過重な勤務を強いることになります。そうなれば保護者、生徒、学校教職員、県民を欺くものとなります。
通いやすい所に定時制があるということが、どれほど勤労青少年や不登校経験を持つ生徒たちなどにとって安心できるか。県教委はことさら習熟度別講座や選択講座を強調し、そのためには一定の規模が必要だと説明していますが、現状の少人数でのよさも、また一人ひとりのペースで学習できることのよさも大切なものです。様々なニーズがあることはわかりますが、須坂高校・岡谷工業高校定時制の募集停止の決定的理由にはなりません。
今こそ英断をもって両校定時制の募集停止を撤回し、県議会が採択した請願書の趣旨にそい、今後県民的な論議がはじまる「高等学校改革プラン」に含めて定時制教育の全体像の中で再検討することを強く求めるものです。